田村芙紗彦
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作家情報
名前 田村芙紗彦(たむらふさひこ)
工房名
株式会社左京
所属団体
一般社団法人日本人形協会 全日本人形専門店チェーン
経歴
官女・五人囃子・左大臣・右大臣・仕丁の13種の人形士(着せ付け士)として開業。
その後、三代目 望月和人が独学で姫・殿の製作に着手。研究を重ねた人形の形は、前から見ると、重心の低い正三角形で、高級感と安心感を醸し出す。斬新な配色と紋様をもちいつつ、伝統的な雰囲気を忘れないデザインセンスは全国でも高く評価されている。
田村芙紗彦(たむらふさひこ)という名前は、工房創設者である二代目が、趣味の小唄を披露する際に使用した芸名であり、これを拝借して名付けた。工房の創設者に敬意を表し、職人芸・芸能に通ずるように、という想いが込められている。
代表作品
雪輪桜
人形作りに対する思い
" 大人の雛人形 "
田村芙紗彦の雛人形は、子供のためには作られていません。
「生まれてきた娘のために」と選ばれがちな雛人形ですが、生まれたばかりの赤ちゃんに雛人形を選ぶことはできません。
子供は親の感性を持ち、親が愛でるものを好むもの。
親(祖父母)が自分のために、家庭に日本の文化と工芸品を選べるように。
田村芙紗彦の雛人形は大人が惚れ惚れする、大人の魅力を追求しています。
作品の特長
【カタチについて】
前から見ると正三角形を描くように設計。
中心の一本線からシンメトリー(左右対称)を考えて着せ付けを行っています。
【刺繍・金彩デザインについて】
刺繍・金彩デザインはほぼ全て田村芙紗彦オリジナルで製作しています。
雑感を出さない配色・柄を取り入れています。
「ありきたり・よくある雛人形」のイメージから少しハズしたもの、を意識することでお客様にとってのこだわりの逸品・見惚れてしまう逸品であることを追求しております。
こだわりなど
国産藁胴、綿、木手、石帯(殿のベルト部分)には玉(中国産の宝石)を使用。
※お殿様の石帯の玉は実際に中国から取り寄せた本物の玉です。
木製の手の先(爪部分)は桃色に塗りを施しています。
血色の良さ・より活き活きとした 美しさを表現しています。
沿革
平成7年
通商産業大臣賞受賞『香のうつり』
平成10年
通商産業大臣賞受賞『四季の色重ね』
平成11年
文部大臣賞受賞『若紫』
平成12年
通商産業大臣賞受賞『源氏香』